KITTE STORIES|KITTE丸の内 | JR・丸ノ内線 東京駅に直結したショッピングセンター

STORIES

より安全に、より快適に。
自然を愛するブランドの使命

MAMMUT

KITTE 4F

マンモスのロゴでおなじみのスイス発アウトドアブランド「マムート」。1862年、頑丈なロープを製造するメーカーとして誕生し、登山用ロープ、アウトドアギアやアパレルへと発展を遂げてきた。その原点であるロープの「力強さと耐久性」の象徴が、マンモスというわけだ。「ブランドとして、そこには揺るぎない信念がある」と、アシスタントブランドマネージャーの宇津木正太さんは話す。

「山ではロープが命を守る道具になります。そのロープからスタートしたブランドとして、『ウェアもギアである』という哲学を持ち、安全面には非常にこだわりを持って作っています。山でより安全に過ごすためには、丈夫さだけでなく、軽さや動きやすさも重要になる。そのため、素材やパターン、縫製などをトップアスリートと一緒に作り上げているんです」

1995年に発表された「エクストリームコレクション」は、その共同開発によって生み出された「マムート」の最高峰モデルであり、知名度を上げたブランドの転機となったシリーズ。現在も「アイガー・エクストリーム」と名称を変え、革新的なアイテムを生み出し続けている。

「アスリートからフィールドでのフィードバックを得て改良を重ね、最近ではセンサーを用いて運動量や汗の量を測定し、データに基づいた商品開発も行っています。『アイガー・エクストリーム』は究極すぎて、価格的にも安くはないのですが、そのDNAは通常のシリーズにも受け継がれています」

アウトドアラバーズの命を守るだけではない。自然を愛する企業として、自然を守ることにも使命感を持って取り組んでいると言う。

「アパレル業界において世界で最も厳しい認証といわれる『ブルーサイン』を、アパレルプロダクトの約90%で取得しています。自然が好きで登山をしているのに、そのために購入したものによって環境破壊に影響を与えるという矛盾があってほしくないんです。だから、環境活動には企業として全力を尽くして取り組んでいます」

より多くの人が自然に親しんでほしいという想いから、KITTE店では体験スペースを設けている。

「東京駅直結という立地上、KITTEは幅広いお客さまが訪れます。そのため、アウトドア初心者にも興味を持ってもらえる空間を目指しました。アイテムは汎用性の高いラインナップを揃え、ビジネス向けのアイテムも多く扱っています。関東初となる体験スペースの『ヒュッテ1862』では、実際のアイテムを用いながら、より良いパッキング方法を体験していただけます。東京駅をハブに日本各地のアウトドアを満喫する。その拠点のような店舗になれたら嬉しいです」

フィールドでの安全性強化が
タウンユースでの快適性に

「同じ山でも登山道のコースによって荷物が変わり、パッキング方法も異なる」と宇津木さん。「ヒュッテ1862」では、日程や目的に合わせた提案をしてくれる。ハイキングシューズ「デュカン 2」やバックパックなどは、アウトドアだけでなく、日常使いとしても人気が高い。
「同じ山でも登山道のコースによって荷物が変わり、パッキング方法も異なる」と宇津木さん。「ヒュッテ1862」では、日程や目的に合わせた提案をしてくれる。ハイキングシューズ「デュカン 2」やバックパックなどは、アウトドアだけでなく、日常使いとしても人気が高い。

MAMMUT

4F SHOP PAGE

SIDE STORY

文化や風土に合わせた商品開発で
ファンを増やしたい。

近年、アウトドアもブームを超えて定着した感があるが、アウトドアが盛んなヨーロッパに比べるとアジア圏はまだまだアウトドア人口の割合が少ないのだそう。それでも「『マムート』ではその地域の気候に合わせた商品開発を行っている」と宇津木さんは話す。「例えば、高温多湿の気候を考慮した商品を開発していて、最近はそれが本国に取り入れられることもあります」。興味深いのはそのアイテム名だ。「マサオやケント、過去にはユウコ、ユウカなどもありましたね。末尾が『O』ならメンズで、『A』ならレディース。だから、『ユウコ』が実はメンズなんです(笑)。同じ名前で継続しているアイテムも、常にアップデートして進化を続けています。耐久性が高いので、長く愛してくださるファンが多いのも『マムート』の特徴かもしれません。通常のアパレルブランドと違って、アウトドアは危険や過酷さと隣り合わせなので、リターンを感じ取りやすいんだと思います。僕らはお客様のお困りごとを解決するプロダクトを提案する。お客様がその安全性や快適性を実感できれば、次に来店したとき『この間のアレ良かったよ』と信頼してくださいます。そうして、ブランドを好きになってくれるんです。それができるのも期待を裏切らないプロダクトがあってこそ。だから『マムート』は恵まれたブランドだなと思います」。

日本向けのレインウェア「マサオ ライト 2.0」は、2025春夏の新作。完全防水のハードシェルジャケットながら、驚くほどやわらかくて軽い。付属の袋に収納すれば、コンパクトに持ち運べる。
「マムート」では定番シリーズのハイキングバッグ。中でも「リチウム20」は、「普段使いのニーズが高かったため、日本の意見を取り入れてもらい、ヒップベルトを取り外せるようにしました」と宇津木さん。約90%がリサイクル素材でできている、ブルーサインプロダクトだ。
キッズ用のデイパック「フィルスト ジップ」は子どもの成長に合わせて選べる3サイズ展開。マンモスのぬいぐるみ付きがかわいい。
「ヒュッテ1862」のスペースには、関東で人気の登山スポット、高尾山の標高線を3D化したオブジェを設置。これを見ながらお客様と登山ルートの話をすることもあるそう。
世界的にも評価の高いアバランチビーコン「バリーボックス S2」は、雪山で雪崩に埋没した人を捜索救助するための小型トランシーバーの一種。こうした本格的な登山ギアも扱っている。
宇津木さん自身、「マムート」の愛用アイテムは数え切れないほどあると言う。取材日に履いていたシューズもそのひとつ。ビジネスシーンでも使えそうなレザーシューズだが、雨でもすべらない優れものだそう。