KITTEのおもかげ
清々しい
気持ちで
新年の幕開け
[ 第五回 ]
空がうっすらと明るくなり始めたころ、日の出の太陽に照らされたKITTE の白い建物は、いつにも増して堂々として見える。モダニズム建築の名作として名高い旧東京中央郵便局舎。1931 年の竣工当時を再現するために、あえてむらをつけて釉薬を塗ったという外装のタイルが、歴史の深さを感じさせる。ここにまた、次の10 年の記憶が重ねられていくのだ。朝日の輝きを受け、希望に満ちた新年の幕開け。雲ひとつない空の下、冬の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、清々しい気持ちで新たな1 年を迎えよう。はじめまして、2024年。