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HUMAN
STORIES

宮崎と東京を
感動で繋ぐ
ハブを目指して

宮崎料理 万作 統括マネジャー 名尾樹太郎

宮崎料理 万作

KITTE 5F

現地でしか知られていない
食材を扱うことの意義

宮崎というと……マンゴー、チキン南蛮、冷や汁などを思い浮かべる人が多いのでは?

「それだけでなく、宮崎は食材の宝庫なんです。特に畜産物や野菜類は優秀ですよ」と話すのは、「宮崎料理 万作」の統括マネジャーを務める名尾樹太郎さん。そうした宮崎食材の魅力を伝えるのが、「万作」の使命だと言う。

「ただし宮崎の食材を活かしながらも、メニュー開発では料理人の意志や個性を尊重しています。利益を出すことは大事なことですが、それよりもプロセスを重視しているんです。新メニューに至るまでにどれだけ勉強したのか、努力して試作を重ねたか。それが料理には絶対に現れるので。できる限りスタッフが自分で考え、学べる環境を提供することで、独り立ちしても大丈夫なように育てることも大切にしているんです」

それは名尾さん自身の経験から来るところも大きいそう。20代前半にコミュニケーション力を高めたいと始めたアルバイトが、飲食業界へ入ったきっかけだった。

「当時の先輩方やお客様と接するのが楽しくて、そのまま飲食業の道へ進むことを決めました。もともと快活な人間ではなかった自分が、いろんなきっかけや人との出会いで、飲食業を通じていい方向に変えてもらった。それを次の世代にも繋ぎたいんです」

名尾さんが「万作」で働くことになったのも、実は20代の頃の飲食店の縁。「万作」でも人と人との縁に助けられているという。

「看板メニューの『炭火焼き』や『チキン南蛮』で使われている霧島鶏は、現地の酒屋さんの方に紹介してもらったもの。同じように『万作』で扱っている食材やお酒のほとんどが、現地の方の紹介や繋がりで見つけたものです。そういうあまり知られていないものこそ、自分たちが扱う意義があり、『宮崎ってこんなものもあるんだ』とお客様が宮崎に興味を持つきっかけになればと思っています。反対に、生産者の方が店舗に来て『自分の食材を東京のど真ん中で食べてもらえるなんて!』と非常に喜んでくれたこともありました。お客様はもちろん、生産者も従業員も、すべてが感動で繋がる場所でありたいですね」

1. やわらかくジューシーな「霧島鶏の炭火焼」は、キレのいい芋焼酎「びび」を合わせて。「びび」は宮崎の酒販店女将と女性杜氏との共同企画で生まれた焼酎だそう。
2.「炭火焼」は備長炭でじっくり均一に火を入れる。
3. 仕上げは鶏油(チーユ)をかけて豪快に。香ばしい炭の香りを楽しめる。
4.「宮崎ハイボール オリジナル」に使われている本格芋焼酎「がんこ焼酎屋」は、ウイスキーと同じく樽熟成されたもの。

宮崎料理 万作MIYAZAKIRYORI MANSAKU

5F SHOP PAGE

SIDE STORY

宮崎にある万作本店で見た
“飲食店の原点”を継承していきたい

「宮崎料理 万作」の本店は宮崎市に店を構える、1934年創業の老舗。「あと2年で90年ですよ! それだけ続けるって大変なこと。愛される営業をされているんだなと思います」と興奮気味のKITTE丸の内店・名尾樹太郎さんは、続けて本店を初めて訪れた際の衝撃を話してくれた。「変な言い方ですけど、あんまり儲けようと思っていないようなんですよね。人気店で本当に忙しそうなんですけど、来たお客様に喜んでもらって、帰るときにまた来たいと思ってもらえたら十分という感覚なんです。それはもう“飲食店の原点”を見たと感じました」。KITTE丸の内店では本店名物のメニューだけではなく、その姿勢や精神性もしっかりと継承されている。

1.カウンター席からは職人の調理姿を眺めることができる。目の前で「炭焼き」の炎が豪快に上がる様子は迫力満点。
2,3. カウンターやテーブル席のほか、個室も完備。おひとり様から女子会、接待など、シーンに合わせて空間を選べる。
2,3. カウンターやテーブル席のほか、個室も完備。おひとり様から女子会、接待など、シーンに合わせて空間を選べる。
4. きれいに並べられた備長炭は、均一に火が通るように職人が工夫したそう。
5. その炭によって旨みがギュッと閉じ込められた「霧島鶏の炭火焼き」。
6. 「 霧島鶏のチキン南蛮」はジューシーな鶏肉と野菜たっぷりの自家製タルタルソース、甘酢ダレの黄金バランスにノックアウト。
7. 明るい笑顔からは想像もつかないが、「もともと根暗だった」という名尾さん。
8. 宮崎焼酎は有名な銘柄から東京ではなかなか飲めない1本まで揃う。
9.宮崎焼酎のほか、宮崎の酒蔵「千徳酒造」の日本酒も取り扱う。